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矯正コラム
歯列矯正の種類~マウスピース矯正や表側・裏側矯正などの特徴~
公開日:2022.07.07
この記事では、マウスピース矯正や表側・裏側矯正など、様々な歯列矯正の種類とその特徴、また決め方について詳しく解説していきます。それぞれの特徴を知り、自分の希望に合った歯列矯正方法を見つけましょう。
目次
歯列矯正は種類ごとにどんな違いがある?
歯列矯正は以下に示すような種類に分けることができます。
ワイヤーかマウスピースかなど矯正装置による違い
まずは、ワイヤー矯正かマウスピース矯正かの違いがあります。
ワイヤー矯正とは、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置を貼付け、その装置にワイヤー(針金)を通して歯を動かす、歯列矯正治療の中でもオーソドックスな治療方法です。
ワイヤー矯正は、ブラケットやワイヤーが目立ってしまう心配がありますが、透明なブラケットや白いワイヤーを用いたり、裏側にブラケットを装着して目立たなくする方法もあります。
また、ワイヤー矯正の中でも、歯を動かすための支点に「インプラント(矯正用の小さなネジ)」を歯茎に埋め込む「インプラント矯正」を併用する方法もあります。インプラント矯正を行うことにより、治療期間の短縮が期待できます。
一方のマウスピース矯正は、取り外し可能な「マウスピース」を用いて歯を動かしていく治療方法です。透明なマウスピースを装着するため、目立たずに矯正治療をすることができますが、取り外しができる分、歯列矯正治療を進めるなかでの自己管理が求められます。
その他、顎の骨の成長を管理する固定装置やヘッドギア、舌や筋肉の癖を矯正するためのマウスピースなどもありますが、これらは主に子供の歯列矯正治療に用いられます。
矯正装置を装着する位置による違い
次に、「ワイヤー矯正」の話として、矯正装置を装着する位置(表・裏)による違いがあります。
表側に装置を装着する歯列矯正を表側矯正(または唇側矯正)と言います。表側の矯正は、これまで最も一般的な矯正治療として多くの症例が存在し、適応症例も多く安定した治療方法と言われています。
裏側に装置を装着する歯列矯正は裏側矯正(または舌側矯正)と言います。裏側の矯正は、目立ちにくいという大きなメリットがある反面、表側の矯正と比べて、治療期間が長くなり、料金も高くなります。
また、裏側の矯正治療を難易度が高く、歯科医師による高い技術力も求められると言われています。
矯正する範囲による違い
続いて、矯正する範囲(全体・部分)による違いがあります。
通常の矯正治療は歯の全体を動かしていく治療ですが、「前歯のみ」や「すきっ歯の部分だけ」など部分的に気になるところのみを治療することを「部分矯正」と言います。
部分矯正は治療期間が短く、治療費用も抑えられるメリットがある反面、全体治療のように、口腔内全体の歯並びやかみ合わせを整えることが難しくなるというデメリットがあります。
矯正するタイミングによる違い
矯正をするタイミングによる違いもあります。
主なものとして、子供の治療(第一期治療)・大人の矯正(第二期治療)の違いがあります。
子供の矯正治療(第一期治療)は6歳~7歳から永久歯が生え揃う9歳~12歳までの治療を言い、顎の成長を促す「拡大装置」を使用したり、舌の癖を是正する「ムーシールド」などを使って治療を行います(※舌の癖などを是正する装置を使う場合は、さらに低年齢から実施する場合もあります)。
大人の矯正治療(第二期治療)は永久歯が生え揃った以降に始める治療を言い、「ワイヤー矯正」もしくは「マウスピース矯正」を行います。
ブライダル前や入学・就職前などの人生の節目のタイミングに合わせて治療を行う場合も多く、期間が限られるケースでは「部分矯正」を実施することが多くなります。
歯列矯正の種類ごとの特徴
それでは、歯列矯正の種類ごとの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は取り外しの可能な「マウスピース」を用いて歯を動かしていく治療方法です。薄く透明なマウスピースを使用するため、目立たず、周囲の人にも気づかれづらい状態で治療を進めることができます。また、装置の取り外しも可能なため、食事がしやすく、矯正治療中のお口の中のお手入れも簡単です。
メリット
- 透明で目立ちにくい
- 食事の際に取り外しができる
- お口の中のお手入れが行き届く分、虫歯や歯周病になりにくい
- ワイヤー矯正に比べて通院回数が少なく済む
- 金属アレルギーの心配がない
- 外からの衝撃に強い(スポーツ時の衝撃などによる口腔内のダメージが少ない)
- 総じて、治療中の負担が少ない
デメリット
- 1日20時間以上の装着を求められるため、自己管理が必要
(正しく装着しないと、治療が進まないだけでなく、マウスピースの再作成が必要になるなど費用負担も増える) - 対象となるケースが限られる
(抜歯が必要なケースや歯の生え替わり時期の治療には適応できない)
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側に装置(ブラケット・ワイヤー)を装着する治療方法です。
歯の裏側に装着するため、目立ちにくく、人に気づかれにくい治療方法です。
表側の矯正治療に比べて、高い知識と技術力が必要なため、対応できる歯科医師が限られます。また、表側の治療に比べて治療期間は同等もしくは多少長くなると言われており、治療費用は技術力が必要な分、やや高くなる傾向にあります。
下の歯を裏側矯正(舌側矯正)、上の歯を表側矯正にするコンビネーション治療を提供する歯科医院もあります。
メリット
- 裏側に装置を装着するため、目立ちにくい
- 表側の矯正治療に比べて、虫歯になりにくい
- 外からの衝撃に強い(スポーツ時の衝撃などによる口腔内のダメージが少ない)
- 舌癖(舌で歯を押す癖)の自然改善が期待できる
デメリット
- 装置が舌に当たり違和感がある
- 慣れるまでのあいだ、活舌が悪くなる
- 他の治療に比べてやや高くなる傾向にある
表側矯正
歯の表側に装置(ブラケット・ワイヤー)を装着する治療方法です。
歯列矯正治療のなかでも最も一般的で歴史のある治療方法であり、手技も他の治療方法に比べて確立されていると言われています。表側の矯正治療は装置の種類も豊富で、あらゆる歯並び治療に適用できます。
メリット
- あらゆる歯並び(症例)に対して適用しやすい
- 舌に当たる違和感がなく、食事や発音もしやすい
- 他の治療方法に比べて治療費用が抑えられる
- 歴史が長いため過去の症例数も多く、手技も確立しているため安心
デメリット
- 目立ちやすい
- 装置が唇の内側に当たり違和感がある
- 治療中は口元の厚みが増し、口元が前に出ているように見える
部分矯正
全体の歯ではなく、気になる部分だけを治療する治療方法です。
全体の歯ではなく、特に「出っ歯」「すきっ歯」「八重歯」などの気になる部分だけを整える治療です。装置はワイヤー矯正の場合は表側・裏側いずれもの方法もありますが、部分的に装置(ブラケット・ワイヤー)を装着します。
メリット
- 気になる部分をピンポイントで整えることができる
- 全体治療に比べて、治療期間が短く済む
- 治療費用が安く抑えられる
デメリット
- 全体の噛み合わせまでを整えることができない
- 適応症例が限られる(歯並びが悪すぎる場合は適用できない)
- 歯と歯の間を削る可能性がある
インプラント矯正(治療オプションとして選べます)
ワイヤー矯正を行う際に、歯を動かすための支点として「インプラント(矯正用の小さなネジ)」を歯茎に埋め込む方法を「インプラント矯正」と言います。
歯茎に「インプラント(矯正用の小さなネジ)」を埋め込み、それを支点とすることで歯をより強力かつ正確に移動させることができるため、治療期間の短縮が期待できます。また、通常の治療では難しい、奥歯の後ろ側への移動や1本だけの歯の移動もできるため、治療の幅が拡がり、より難しい症例にも適用できると言われています。
メリット
- 治療期間の短縮を期待できる
- スペース不足から抜歯が必要とされた症例でも非抜歯にできる可能性がある
- 歯を奥側に移動させるための大掛かりな装置(ヘッドギア)を使わなくても済む
デメリット
- インプラント(矯正用の小さなネジ)を埋め込む手術が必要
- 矯正終了時にインプラント(矯正用の小さなネジ)を抜き取る手術が必要
- インプラント分の費用が別途発生する
歯列矯正の種類の決め方
これまで歯列矯正の種類について紹介してきましたが、実際に治療を受けられる場合の種類の決め方について解説します。
歯科医師とのカウンセリングなどを受けて相談する
おすすめは、矯正専門医によるカウンセリングを受けて、しっかりと相談することです。初診カウンセリング無料のF&B矯正歯科にもぜひ相談にきてみてください。
カウンセリングでは、以下のことをしっかりと確認しましょう。
- 自身の症例や希望にあった治療方法はどれか?
- 治療期間はどの程度が想定されるか?
- 金額はどの程度か? 提示以上の金額が掛かる可能性はあるか?
- 矯正治療中に気を付けることは何か?
歯科医院でのカウンセリングでは、理想の歯並びを手に入れるためのアドバイスをしてもらえます。しっかりと説明を聞いて、納得のいく形で矯正治療を進めましょう。
自身の事情に合わせて決める
人によっては、「矯正治療をあまり人に知られたくない」や「来年の結婚式までに歯並びを少しでも整えたい」などの事情があるかと思います。
そういった事情に関しても、しっかりとカウンセリング時に歯科医師に伝えましょう。
それぞれの事情に合った治療方法を提案してくれるはずです。
但し、治療方法にもメリット・デメリットはありますので、それを納得したうえで後悔のない矯正治療を進めましょう。
今では歯の状態やそれぞれの事情などに合わせて、さまざまな治療法が選べます。選択肢となる歯列矯正の種類が多いだけに迷われることもあるかもしれません。まずは何よりも矯正歯科などでのカウンセリングでしっかりと相談することが大切です。
無料初診
カウンセリング
渋谷F&B矯正歯科・東京での初診相談は無料です。口腔内を診査した上で、歯並びについてどのような悩みをお持ちかお聞きします。治療方法をいくつか提示し、かかる費用や期間についても丁寧に説明いたします。気になることは遠慮せず質問してください。
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