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矯正コラム
出っ歯の矯正はマウスピースで行える?
公開日:2023.01.24
取り外しの可能な「マウスピース」を用いて歯を動かす矯正治療法「マウスピース矯正」。透明で目立たず、また食事の際などに自分で取り外すことができるため、矯正治療中のお口の中のお手入れもしやすいなど多くのメリットがありますが、歯の状態によっては治療の適応とならないケースもあります。そこで今回の記事では、出っ歯(上顎前突)の矯正をマウスピースで行うことができるかどうかについて、詳しく解説していきます。
目次
マウスピースを使った出っ歯の矯正治療は可能
不正咬合のひとつである出っ歯は、比較的軽度なものであればマウスピースを使った矯正治療で対応可能です。出っ歯というのは、頭蓋骨に対して上顎の骨が前に出ている状態のことで、正式名称を「上顎前突」と言います。見た目の問題や、咀嚼のしにくさ、虫歯や歯周病のリスクなど様々な健康被害につながる恐れがあるため、「できることなら出っ歯を治したい」と考えている方もいるでしょう。
とはいえ、出っ歯の状態や原因は人によってもさまざまで、すべてのケースでマウスピース矯正が対応できるわけではありません。
最初に述べた通り、マウスピース矯正を使った出っ歯の矯正治療は軽度なものが対象です。ここでいう「軽度」というのは、抜歯を必要としないケースや親知らずの抜歯のみで歯を動かすのに十分なスペースが確保できるケースを指します。
また、顎の骨には問題がなく、上の歯が前に向かって生えていたり、下の歯が内側に向かって生えていたりする場合のように、歯並びが原因のケースではマウスピース矯正で対応できることが多いです。
出っ歯の矯正がマウスピースでは難しいケース
前歯というのは通常、上の前歯が下の前歯よりも2mm~3mm程度前に出ているのが自然な形です。ところが、この上下のずれ幅が4mmを超えた場合「出っ歯」と診断され、前歯が前方に大きく突出した重度のケースではマウスピースを使った矯正治療の対象外となってしまいます。なぜなら、上下の前歯のずれ幅が大きい重度の場合には、前歯に加えて他の歯並びも悪いことが多く、全体を整えるために歯を大きく動かす必要があるからです。
また、出っ歯の原因が歯並びだけの問題ではなく、顎の骨格に原因がある場合もマウスピースを使った矯正が難しい場合があります。顎の骨格ごと前に突出している場合には、外科手術が必要なケースも多いからです。
マウスピース以外の出っ歯の矯正方法
軽度の出っ歯はマウスピースを使った矯正治療が対応可能ですが、マウスピース矯正が難しいケースでは、ワイヤー矯正で出っ歯を治療することも可能です。
ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる矯正装置を歯に取り付けて、そこに通したワイヤーで歯を引っ張って動かし、理想の歯並びに近づけていく矯正方法を指します。歯の裏側にブラケットをつける裏側矯正と、歯の表側にブラケットをつける表側矯正があり、いずれもマウスピース矯正では対象外となるような重度の出っ歯など、幅広い症状に対応することが可能です。
ただし、マウスピース矯正が自分で取り外しができるのに対して、ワイヤー矯正は歯に矯正装置を固定するため自由に取り外しができません。
出っ歯の矯正をマウスピースで行った場合の費用や期間
出っ歯の矯正治療がどのくらいで完了するのかは、出っ歯の状態や原因、その他の歯並びによっても異なるため一概には言えませんが、一般的には1年~3年とある程度長い期間がかかることは理解しておく必要があるでしょう。
また、マウスピース矯正で出っ歯の治療を行う場合の費用は330,000円~880,000円ほどが目安となっていますが、こちらも治療期間や出っ歯の状態によって変わってきます。
なお、出っ歯の症状がごく軽度で他の歯並びにも問題がないようなケースで、部分矯正で治療ができる場合があります。部分矯正は治療が必要な部分のみを改善するため、全体矯正よりも治療にかかる期間が短い傾向にあり、費用も安く(242,000円~495,000円)抑えることができるという点がメリットです。
当院(渋谷F&B矯正歯科・東京)の「治療費用」ページも参考にしてください。
自分で押したり市販マウスピースで出っ歯の矯正は可能?
出っ歯についてインターネットで調べると、セルフケアについて説明しているサイトもありますが、残念ながら出っ歯を自力で治すということは、安全面からもおすすめできません。
誤った方法で歯に力をかけてしまうと、歯に負担がかかってしまいかえって歯並びが悪くなってしまったり、歯茎を傷つけてしまったりする危険性もあります。矯正治療というのは、細かな検査としっかりとした治療計画に基づいて行われるべきものです。自力で押したり力をかけたりして動かそうとすることは絶対にやめましょう。
また、ドラッグストアやネットショップなどで販売されているマウスピースは主に睡眠中の食いしばりなどを防ぐ効果を期待するものです。出っ歯の矯正治療に使われるマウスピースはオーダーメイドで、マウスピースの作成には、最新の口腔内スキャンを使って、高精度の歯形採取によって一人ひとりに合ったものを使用します。
出っ歯は軽度なものであればマウスピースを使った矯正で対応可能なこともあります。とはいえ、マウスピース矯正ができるかどうかの判断はご自身では難しいため、まずは矯正歯科などでしっかりと診てもらいましょう。渋谷F&B矯正歯科・東京は初診カウンセリングが無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
無料初診
カウンセリング
渋谷F&B矯正歯科・東京での初診相談は無料です。口腔内を診査した上で、歯並びについてどのような悩みをお持ちかお聞きします。治療方法をいくつか提示し、かかる費用や期間についても丁寧に説明いたします。気になることは遠慮せず質問してください。
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