矯正コラム
マウスピースに慣れるまではどのくらい？違和感の原因とは

取り外し可能なマウスピースを歯に装着することで、歯並びを整えていく「マウスピース矯正」。透明で目立たないため、周りに気付かれにくく矯正治療ができることや、取り外し可能で歯のお手入れがしやすいこと、金属アレルギーの心配がないことなど多くのメリットがありますが、歯全体にマウスピースを被せるということで、違和感がないのか気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マウスピースに慣れるまでにどのくらいかかるのか、どんな違和感があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。

マウスピースに慣れるまで、どんな違和感がある？

マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて比較的負担が少ない矯正方法だとされていますが、人によっては慣れるまで落ち着かない感じがすることもあります。具体的にどのような違和感を持つのでしょうか。

締め付けられるような感じがある

マウスピース矯正で使うマウスピースは、現在の歯並びに合わせて作られているのではなく、理想的な歯並びにするために現状の歯並びよりも少しずらして作られています。そのため、マウスピースをはじめて装着したときや、新しいマウスピースに移行したときに締め付けられるような感じがすることも珍しくありません。また、人によってはこのタイミングで痛みが出るケースもあるようです。

噛み合わせに違和感がある

マウスピース矯正に使われるマウスピースは、0.5mmと非常に薄い素材でできていますが、上の歯と下の歯を合わせると1mmほどになります。わずか1mmであっても、慣れるまでは噛み合わせが高く感じたり、違和感が出たりすることもあるでしょう。

しゃべりづらさを感じる

マウスピース矯正は歯全体をマウスピースで覆うため、慣れるまではしゃべりにくく感じる場合もあります。

マウスピース矯正による違和感の原因

そもそも、どうしてマウスピースを装着すると違和感が生じるのでしょうか。ここからは、マウスピース矯正による違和感の原因について詳しく見ていきましょう。

歯が動いている影響があるから

マウスピース矯正は、歯全体をマウスピースで覆うことで歯並びを整えて行く矯正方法です。使われるマウスピースは、現状の歯並とはわずかにズレがあるように作られていて、装着したとき加わる力によって歯を動かします。そのため、マウスピースを装着したばかりの頃や、新しいマウスピースに移行したときには、歯が動く影響を受けやすく違和感の原因となってしまうのです。

歯茎にマウスピースが当たっているから

マウスピース矯正では歯列全体を覆うため、マウスピースの縁が歯茎に当たってしまうことがあります。その結果、違和感だけでなく痛みの原因になってしまうことも。マウスピースの縁が歯茎に当たっている場合には、歯科医院で縁を削ってもらうという対処法があります。専門的な技術が必要なため、絶対に自分で削るなどの処置はしないようにしましょう。

口の中に異物がある状態だから

マウスピース矯正に使われるマウスピースは、非常に薄い素材で作られているとはいえ、装着時は異物が口の中にある状態です。人によっては、マウスピースを異物と脳が判断してしまい、嘔吐反射が起きてしまうこともあります。

マウスピースが合っていなかったり、正しく装着できていないから

マウスピース矯正は段階に応じてマウスピースを新しいものに変えていきます。ところが、装着時間を守らなかったり、自己流で取り付けたりしていると、治療計画がズレてしまいマウスピースが歯列に合わなくなってしまうことも。その状態で無理にマウスピースを装着すると、違和感が強く出てしまったり、痛みが生じたりしてしまいます。また、マウスピースがしっかり歯列全体を覆うようにして装着できていないなど、正しく装着されていないときにも違和感となる場合もあります。

マウスピースに慣れるまではどのくらい時間がかかる？

マウスピース矯正をはじめたばかりの頃や、新しいマウスピースに移行したばかりの頃は、歯に力がかかっている状態のため、人によっては違和感が出てしまうこともあります。ですが、こうした違和感や痛みは、通常ずっと続くわけではありません。一般的には、多くの人が数日から1週間ほどでマウスピースに慣れてしまうようです。

マウスピースになかなか慣れないときの対処法

マウスピース矯正による違和感は、数日から1週間ほどで多くの人が慣れてきます。ただし、違和感が長引く場合や、我慢できないほどの痛みを感じるなど違和感の範囲を超えているときには、我慢せずに歯科医師に相談をすることが大切です。装置があっていない場合には調整をしたり、痛みを抑えるための痛み止めを処方してもらったりすることで多くの場合は対処ができるでしょう。

マウスピースによる違和感を減らすためには、自己流の装着方法ではなく、きちんと決められた装着時間を守ることも大切なポイントです。マウスピース矯正に興味がある方は、ぜひ上記でご紹介した内容をご参考になさってください。

その他マウスピース矯正に関する概要やよくある質問については「渋谷F&B矯正歯科・東京のマウスピース矯正」のページも参考にしてみてください。