矯正コラム
矯正治療って痛いの?どんな時に痛みを感じるのか。またその対処法は?
公開日:2022.03.02
矯正治療は少なからず痛みを伴います。治療中のどんな時に痛みを感じやすいのか、痛みを感じる期間やその対処方法を知っておくことで、不安な気持ちが少しでも解消できるのではないかと思います。矯正に興味はあるけれど痛そうと迷っている方にぜひ知っていただきたいです。
矯正装置の種類による痛みの違い
矯正装置の種類により感じる痛みは変わってきます。ここでは、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正についてご説明します。
ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置をつけて、そこに形状記憶のワイヤーを通して、ワイヤーが戻ろうとする弾性を利用して歯を動かす方法です。ブラケットは小さいですが、歯に取り付けるとどうしても歯の表面が凸凹してしまいます。そこに唇や口内の粘膜が当たって痛みを感じたり、擦れたところが口内炎になり痛みが続くことがあります。痛みは少しずつ和らいでいきますが、ブラケットが当たる感覚は装置をつけている期間中はずっと続きます。
対処法としては、医療用ワックスを使い、ブラケットを覆うことで唇や口内の粘膜を傷つけるのを防ぐ方法があります。飲食やある程度の時間の経過でとれてしまうため、再塗布する手間はかかりますが、患者様ご自身で痛いところをケアできる方法です。
その他には、歯科医師が処置するものとしてデュラシールやコモンベースレジンを使った対処法もありますので、担当医にご相談ください。
マウスピース型矯正は、ブラケットやワイヤーを使わず、透明の薄いプラスチックで作られたマウスピースを段階的に替えて装着していくことで歯を動かす矯正方法です。患者様の歯にフィットした構造のため、口内の粘膜などに装置が当たる痛みは少ないですが、新しいマウスピースを装着した始めのうちは、装着のしづらさや窮屈さを感じる方が多いです。しかし、これも少しずつ和らいでいき、じきに治まります。
歯が動くことで感じる痛み
ワイヤー矯正装置を装着した直後は、歯に力が加わっている感覚はありますが痛みはさほど感じません。装着してから半日ほどで痛みを感じはじめ、翌日から翌々日くらいまでが痛みのピークになります。長くても1週間ほどで痛みは和らいできます。その後は少し歯が浮いたような鈍痛がある程度です。
また、月に1回程度通院していただきワイヤー調整を行いますが、その都度3日から1週間ほどは痛みを感じやすくなります。しかし調整の回数を3回、4回と重ねていくうちに痛みを感じなくなる方が多いようです。
治療から数日経過しても痛みが強い場合はワイヤーの力が強すぎることが考えられます。ワイヤーの力を弱めることで痛みを和らげることができますので、まずは医院までご連絡ください。弱い力では矯正が上手くいかないのでは?と不安になられるかもしれませんが、歯に強い力を加えることで早く綺麗に歯列が整うわけではありません。無理のない力を歯に継続的にかけることが歯の動きには良いことが分かっています。
食事による痛み
ワイヤー矯正中の患者様は食事などで物を咬んだ時にも痛みを感じやすいです。矯正前は普通に食べていた食事が意外と「硬い食べ物」であることに気づかれて驚かれる方もいらっしゃいます。食事をする時の痛みも少しずつ慣れていきますが、食材を小さく切ったり、柔らかく煮込んだスープにするなど、特に矯正治療開始時は、噛む力があまりいらない食べ物を選ぶようにしましょう。
マウスピース型矯正の場合は、食事の際にはマウスピースを外して食事をしていただけます。感じ方には個人差がありますが、食事などで物を噛む時に痛みを感じる方は少ないようです。注意したいのは、飲食以外の時間はマウスピースを長時間装着するため、食後の念入りな歯磨きは必須ということです。矯正治療中に痛みを感じたら、虫歯や歯周病になっていたということにならないよう、日々のケアを丁寧におこないましょう。
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